新しいルミネの世界観を表現する
2016年に新しくオープンしたNEWoManなど、ルミネの事業が変わっていく中でそれに合わせてコーポレートサイトも変えていきたいという意向で始まった。 Webサイトで先行して大きな構成を進めながら同時進行で冊子のデザインを進めていくというやり方をしている。 また、これからのビジネスについての内容と写真やデザインで直感的に伝わるような部分の2軸のバランスを見ながら進めている。 デザイン自体もロジックと同じようにどのような企業であるのかというメッセージの一つになるように心がけている。
印刷物とオンスクリーン
最初の段階から、今後の紙モノや他のデジタルツールへの展開を考えてそれらで流用できるようなフォントの組み合わせであったりを検証していった。その際に、webでの見え方と冊子や紙モノで見える新鮮さとの加減でとても迷った。 全体的に統一して言えるということももちろん大事だが、各ジャンルにおいてフレッシュな表現に見えるということを重視した。結果的にフォントの種類と写真は揃えるがレイアウトなどは各メディアで自由にするという方針で進めている。 そのために、ミーティングでは業務的な内容だけでなく美学的な面まで踏み込んで毎回話し合うようにした。そのことで、見た目の統一性を重視するのではなく各メディア上で最適な方法を引き出せるような方向に近づければ良いと考えている。
発見があること
今のルミネを見せる部分を大切にしながら、最近の新しい事業(アートや農業に関連する取り組み、海外事業)などを一覧できるタイムラインのページを用意したり、ルミネ自体が実施している社員向けの施策などから窺える女性を応援していくようなものを表現できるようなページを新しく追加してデータベースだけでなく発見や温かみがあるコンテンツを目指している。そのほかのポイントとして、スマートフォンを主としながらも大きな画面でも同じ体験ができるようなcssの設計がされている。相対値で各モジュール、フォントサイズを指定することで手間を抑えながらデバイスごとの体験を同じにしている。フォントの選定に関しても、スマートフォンのディスプレイの高解像度化を活かして新聞明朝を使っている。ファッションに関連する細かなニュアンスを伝えられるように、書体に関してもウェイトのコントロールなどを細かな配慮をして繊細な印象を目指した。